TiA:普通は最初に入れるべきだと思うんですけど、アルバムの第一声は私の歌声でありたい、と思ったので、1、2、3曲目は、私らしくハッピーな曲を並べてみました。 |
――そういう意味では曲順はかなり悩まれたんじゃないですか?
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TiA:悩みましたね。アルバム全体で恋愛の流れに沿ったストーリーにしたかったので。恋をして、付き合って結婚する。でも失恋して、それを引きずって道を外した恋をしてしまったり…。それでも、立ち直って最後は大きな愛に辿り着く。そんなストーリーを感じながら、何回も繰り返し聴いてもらえたら嬉しいです。 |
――アルバムの1曲目で、先行配信シングルでもある「恋するキモチ」は、キラキラ感があって、スタートにピッタリな曲ですね。
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TiA:この曲を作った時は、既に「Love Attendant」っていうコンセプトは決まっていたので、“恋”“空港”“空を飛ぶ”とか、そういう言葉を取り込んで歌詞を書いてみました。 |
――初めて曲を聴いた印象はいかがでした?
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TiA:実はこの曲、光永亮太さんの「Always」をサンプリングした曲になっているんです。原曲とは全然違う感じであがってきたんですけど、“恋した時の可愛い女の子の曲”っていう印象でした。 |
――“幸せ運ぶチケット キラキラの笑顔です”というフレーズが、この曲を象徴していますね。
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TiA:そうですね。女の子は恋を成就させるためには、常に笑顔でいた方がいい、っていう思いをうまくワンフレーズで表現できました。 |
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――「世界で一番キミが大好き。」は、配信チャートでも1位を獲得しましたが、まずタイトルが目を惹きますね。
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TiA:初めてTiAの曲を聴いた人の心に残ってもらえるように、っていうことを意識して今年は制作していたので、タイトルも一目見てすぐに聴きたくなるように意識していたんです。 |
――歌詞は、切ない内容なんですけど、前向きな気持ちにもなれますね。
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TiA:切なかったり悲しい曲であっても、どこかに希望を感じる曲を、っていうのが私の中にあったので、笑顔だけは忘れず、聴いててハッピーになれる歌詞を書いてみました。 |
――曲を聴いた方からはどんな声がありましたか?
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TiA:“恋の魔法にかかっちゃった”って言ってくれる子がすごく多くて(笑)。あとは“諦めかけてた恋愛も頑張ろうと思えた”とも言ってもらいました。 |
TiA:実際に結婚式でも何回か歌わせてもらったこともあるんです。そういう時、“幸せなのに涙が出てくるのはどういう事なんだろう?”って考えるんです。この曲を聴いて涙してくれる人も多くいて、“幸せなのに涙が出るって最上級の幸せなんだな~”って、しみじみ感じました。 |
――「SEPTEMBER」は、竹内まりやさんのカバーですが、この曲をカバーすることになったきっかけは?
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TiA:もともと竹内まりやさんが好きだったんですが、9月にリリースするっていうこともあったので。この曲は私が生まれる前の曲なので、私達の世代の子たちにも聴いてもらいたいなっていう思いでカバーさせて頂きました。原曲はポップに歌っているんですけど、歌詞を改めて読んだら、とても切ない内容だったので、TiAらしく切なく歌わせてもらいました。 |
――松本隆さんが書かれた歌詞は、同じく歌詞を書かれる“TiA”さんから見ていかがですか?
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TiA:“辛子色”っていう歌詞もそれだけを見てしまえば懐かしさを感じるかもしれないですけど、今年の秋は辛子色の洋服が流行っていたんですよ。だから、洋服も流行りがまわるように、素晴らしいものは生き続けていくんだな、って思いましたね。 |
――「どうしてもキミじゃなきゃだめなの」は、溢れ出す感情をストレートに歌っていますね。恋愛の曲は、実体験で書くことが多いんですか?
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TiA:実体験が多いですね。あとは、友達の話やみんながブログに書いている恋愛話を疑似恋愛したつもりで書いたりもします。 |
――ちなみに“TiA”さんは好きになると自分から告白するタイプですか?
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TiA:はい。こんなこと言うとなんですけど、一目惚れしたら、自分からどんどん行って、すぐに“好きです”って言います(笑)。“好き”と言われて悪く思う人はいないですから(笑)。 |
――「さよなら大好きなキミへ」は、切ないメロディーが印象的ですよね。
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TiA:そうですね。この曲も、メロディーを初めて聴かせてもらった時に、すぐに“さよなら さよなら”っていう歌詞が浮かんできたので、ストーリーもイメージしやすかったです。 |
――特にサビはメロディーの動きが大きいので歌うのも大変だと思いますが。
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TiA:裏声を使ってはいるんですけど、逆にこの曲が一番歌いやすいというか、自分の感情と言葉が重なる曲なんです。ライブでも涙を流してくれている方が多い曲ですね。 |
――「Forever Love」は、とても大きな愛を歌っていますね。
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TiA:そうですね。いつも応援してくれているみんなへの感謝の思いを歌詞にしました。特に2011年は愛を感じた一年だったので、最後の締めくくりにピッタリだと思います。 |
――震災もあったので、特に胸に響きました。
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TiA:みんな寂しかったり、孤独になったりしてる時に、歌で手を差し伸べられたら、っていう思いで歌詞を書かせてもらいました。 |
――アルバムは、特にどんな人に聴いてもらいたいですか?
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TiA:恋する女子には聴いてもらいたいですね。あとは、男性の方に胸キュンしてもらえたら嬉しいですね。 |
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――歌詞を書く上で大切にしていることは何ですか?
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TiA:ストレートに思いを伝えることです。あとは、本当に自分が思っていない事は書かないようにしてます。素直に書かないと聴いてくれたみんなも素直な気持ちで受け止めてくれないと思うんです。 |
――歌詞を書く決まった場所や時間帯はありますか? |
TiA:やっぱりパソコンの前が多いですね。短期集中型なので、“歌詞を書くぞ!”って決めてから書きます。時間は夜中が多いです。あとは、電車の中で景色を見ながら携帯に書き留めることもあります。この質問はよく訊かれるので、今度、カッコイイ場所を考えておきます(笑)。 |
――フィーリングをとても大事にされているんですね。
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TiA:そうですね。一度聴いてすぐに言葉が出てこない曲は採用しないことが多いですし、すぐに言葉が出てきたものは、それがそのままタイトルになることもあります。 |
――では、歌詞を書く上で一番苦労されることは?
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TiA:大サビですね。大サビは一番言いたい事を書く部分なので、サビよりもっと言いたい事って何だろう?っていうことを考えるので、大変です。 |
――恋愛の歌を数多く歌われていますが、TiAさんの恋愛観を教えていただけますか?
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TiA:私はいつでもどこでもときめいているんですよ。街を歩いてて、カッコイイ人に出会ったら、“イチキュン”ってTwitterでつぶやいたりして(笑)。それが一日に何回もあるので、トキメキレーダーは強いです(笑)。でも、恋もいいんですけど、やっぱり愛したいですね。 |
――TiAさんの歌詞は特に女性から支持されていますが、共感される歌詞を書けるようになったのは、どうしてだと思いますか?
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TiA:一アーティストではあるんですけど、普通の女の子として同じく生活して恋もしてるので、みんなと同じ目線で歌詞を書いてることが、共感していただける理由なのかなと思います。 |
――では、“TiAさんらしさ”って何だと思いますか?
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TiA:“笑顔”ですね。私は毎日“生きていて幸せだな”って思っているので、みんなにも“TiAの曲を聴いたらすごく幸せになれた”とか“元気になれた”とか、そういう風に思ってもらえたら、と思っています。 |
――2012年はどんなことに挑戦していきたいですか?
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TiA:まずはこのアルバムをリリースして、3月25日に横浜BLITZでワンマンライブが決まりました。それに向けてのインストアツアー“幸せを運ぶチケットは笑顔です。”を行うので、それを頑張っていきたいです。 |
――それでは、最後に「歌ネット」を見ている人にメッセージをください。
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TiA:たくさんの方に歌詞を見ていただけて本当に嬉しく思っています。これからもみんなに共感していただけるような歌詞を書いていきたいと思いますので、よろしくお願いします。 |