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7月28日に先行シングルとしてリリースされた「涙のリグレット」は、初のバラード曲ですが、レコーディングで意識したことはありますか? |
RINA |
バラードは初めてで、演奏の仕方や歌い方がまったく違ったので、最初はすごく戸惑いました。でも、何回もやっていくうちにみんなの思い描く絵が一緒になっていって、私自身、楽器に対する思いがすごく変わっていったんです。この曲は“歌を引き立てる音を出さなきゃ”と思って演奏したので、“楽器の音が完全にBGMになる瞬間もあるんだな”って初めて実感できました。 |
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曲のデモを初めて聴いた時の印象はいかがでした? |
HARUNA |
曲調と歌詞がすごく印象的でした。「涙」がテーマにあったので、自分たちも活動していく上で、涙を流すこともあるし、そういうテーマがみんなに一番共感してもらえるんじゃないかなと思いました。 |
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ファンからもバラードの要望は多くあったと思いますが、このタイミングでのリリースについてはいかがですか? |
TOMOMI |
“バラ―ドをやりたい”っていう気持ちはずっとあったんですけど、技術的にも精神的にもまだまだ未熟だし、“もうちょっと待とう”っていうことになっていたんです。でもこの前、ZONEさんの「secret base ~君がくれたもの~」をカバーさせてもらって、ライブで演奏させてもらった時に、みんなが聴き入ってくれて、泣いてる人もいたんです。その姿を見て、“もしかしたら、今だったら伝えられるかもしれない”っていう思いに変わっていったのが、きっかけです。 |
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「太陽と君が描くSTORY」は、夏に映えるポップなナンバーですね。 |
MAMI |
この間、TOMOMIと一緒にプールに行った時に、「太陽と君が描くSTORY」が流れたんですよ。“今、流れてるよ!!”って二人で騒いでたんですけど、インタビューとかで“プールのスピーカーから流れてほしい”とか“海で聴いてほしい”とか言っていたので、すごく嬉しかったです。 |
TOMOMI |
絶叫でしたね!二人でその場で歌いました(笑)。 |
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「瞬間センチメンタル」は、アニメ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」のエンディング・テーマに起用されましたが、話を聞いた時はいかがでした? |
RINA |
素直に嬉しかったです。アニメのタイアップになることによって、普段SCANDALを聴かない層の人にも届けることができるじゃないですか。私には兄弟がいるんですけど、弟に“お姉ちゃんの曲が流れてたよ”って言われた時は、“小さい子たちにも聴いてくれるきっかけができたんだ”と思いましたね。 |
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「放課後1H」は、これまでのSCANDALさんとは違った新たな魅力を感じさせる楽曲ですね。 |
TOMOMI |
そうですね。ピアノがフィーチャーされていて、これまでにないタイプの曲になってます。デモをいただきた時に、依布サラサさんが書いた仮歌詞があって、“音楽頑張ろうよ”っていう歌詞だったんですけど、「TEMPTATION BOX」っていうアルバムに入るので、“音楽頑張ろうよ”っていう意味もありつつ、ちょっと誘惑っぽい言葉を使いたいと思って、共作させていただきました。 |
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「GIRLism」は、女心の矛盾を歌っていますよね。 |
HARUNA |
女の子ならではの矛盾というか、みんな心のどこかには持ってるんだと思います。女の子ゆえのわがままなんだけど、可愛らしいみたいな。 |
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曲の最後に“女とは美と嘘と秘密とアボガドです”っていうフレーズがありますが(笑)。 |
TOMOMI |
言葉遊びがしたいなって思ったんです。アボガドが嫌いな女の子はいないと思うし(笑)。 |
MAMI |
アボガドとシュリンプを出しておけば、喜ぶみたいな(笑)。 |
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「会いたい」は、HARUNAさんが作詞をされていますね。 |
HARUNA |
はい。この曲を作っている時、個人的にスランプに入っていて、書こうと思っても書けないし、何を書いていいのか分かんなくなっていたんです。夢に対してのわだかまりがあったんですけど、あるイベントをきっかけに自分が前向きになれたんです。きっと同じようにつまずく人はいっぱいいると思うから、そういう人を応援してあげられる曲が作れたらいいなと思って、歌詞を書きました。 |
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「さよならMy Friend」は、映画「ルー=ガルー」のエンディング・テーマですが、「ルー=ガルー」では、SCANDALさんがアニメーションになっていますよね。 |
MAMI |
はい。不思議な感じですね(笑)。モーションキャプチャーで自分たちの動きをそのまま取り入れているので、癖が丸分かりだったので、すごく恥ずかしかったです(笑)。 |
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具体的にどんな癖ですか? |
MAMI |
踊っているんですけど、ちょっとした腰の入り具合や首の振り方とか全部分かるんですよ。“これTOMOMIだ”“これHARUNAだ”って(笑)。 |
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声優にも挑戦されたんですよね。 |
RINA |
私、自分たちのバンドが出てるから、自分の声をやると思ってたんですけど、全然違うキャラクターの声をやらされて(笑)。本当に緊張しました。でも、すごい楽しかったので、またやりたいですね。 |
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皆さんそれぞれ詞を書かれますが、詞を書く上で大切にしていることを教えてください。 |
RINA |
自分に重なるような詞が好きなので、独りよがりにならないように気を付けています。“この曲を聴いたら励まされる”と言われる詞が理想ですね。 |
HARUNA |
私は、日常を観点に書くようにしてます。目に見えるものだったり、身近にあるものをいつも歌詞にしたいなと思っています。 |
MAMI |
私は、一つのワードが思い浮かんでそれを広げていくとすぐ書けるので、“ひらめき”が一番大事だと思っています。 |
TOMOMI |
私は、自分が普段からよく使う言葉を使うようにしてます。普段使わない言葉を使うと嘘っぽくなるというか、何が伝えたいのかが分からなくなるので。あとは曲を聴いた時のリズムを大切にして、言葉を選ぶようにしています。 |
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詞の担当は、どうやって決めているんですか? |
MAMI |
“誰々が歌った方がいい”っていうのを、メンバーだったり、スタッフさんから言われるんです。それで“どうせ歌うんだったら、詞も書きたい”って思って書く場合が多いですね。あとは挙手制というか自分から“この曲書きたい”っていう場合もあります。 |
RINA |
怖いもの知らずなところだと思います。楽器を始めたきっかけも、ダンス&ヴォーカルスクールで“やってみる?”って言われて、何も分からないのに“やります”って言ったり、何か振られたことに対して、“出来ないかもしれない”ってまず思わないんですよ。“何でもありなバンドだな”っていうことを最近プラスに思っています。 |
HARUNA |
ノリが割と体育会系だったりするんですよ。いい意味で女子っぽくない、潔いところな気がしますね。 |
MAMI |
ライブパフォーマンスですかね。4人とも動いて、頭振って、走り回って…。女子ではあんまり見たことないし、ダンスもやっていたので、演奏中に振りを入れたりもするところも、うちらだけにしか出来ないことだと思います。 |
TOMOMI |
身近というか、普通っぽいところですかね。技術があるバンドじゃないけど、その分、バンドの楽しさだったりを伝えられると思うんです。実際“SCANDALのコピーバンドを組んでます”って言ってもらえたりするので、近い存在に思えてもらえたら嬉しいですね。 |
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一人ひとりどんな人か教えていただけますか?まずはRINAさんはどんな人なんですか? |
HARUNA |
RINAは、妹的な存在です(笑)。でもすごい頑張り屋だし、しっかりしてるので、そういうところは自分も見習わなきゃなって思いますね。 |
MAMI |
たまにドラムとか間違えたりすることもあるじゃないですか。その時に、自分にいらついていると思うんですけど、何回も練習して次の日にはできるようにしてくるので、根性あるなって思いますね。 |
TOMOMI |
一つのことに対してストイックだと思いますね。硬派というか、ぶれないんですよ。私も見習って頑張ろうと思うんですけど、お菓子食べちゃったりするので、見習いたいですね(笑)。 |
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では、HARUNAさんは? |
RINA |
HARUNAは、お姉ちゃんだと思ってます。プライベートで相談したら、自分にない考えが返ってくるので、すごく助けられてるし、まとめ役はHARUNAだなって思いますね。 |
MAMI |
いい意味でマイペースなんですよ。たとえばお弁当食べる時、みんなと一緒に食べないで独りで食べてたり、みんなが楽器をしまった時に、逆に出して来たりと、すごくマイペースですね(笑)。 |
TOMOMI |
私もプライベートで相談したりするんですけど、マイペースに聞いてくれるので、気がすごく楽だし、落ち着きますね。あと、食べてる姿がハムスターみたいで(笑)、モグモグしてるのがカワイイし、一口が大きいんです(笑)。 |
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では、MAMIさんは? |
RINA |
初めて会った時は、メチャクチャしっかりしてて“お母さんか!”くらいに思ってたんですけど、こんなに不思議ちゃんだとは思わなかったですね。すごく個性的で、一番バンドマンらしいなって思います。とにかくカッコいいです。 |
HARUNA |
いい意味で自由人だなって思いますね。でも自分の信念を持ってやってるので、女から見てもカッコいいですね。 |
TOMOMI |
同い年なので、学校のノリで話せるので一緒にいて楽しいです。独特のオーラを持っていて、すごくしっかりしてるので、甘えたくなりますね。 |
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では、TOMOMIさんは? |