デビューシングル「春夏秋冬」がFMパワープレイを42局獲得し、歴代女性アーティストとしての史上最多獲得記録を更新したシンガーソングライター“NIKIIE”が、初のミニアルバム「hachimitsu e.p.」を4月11日にリリース!

 テレビ朝日系木曜ミステリー「科捜研の女」主題歌「涙星」や日本テレビ系「ハッピーMusic」4月エンディングテーマ「カナリア」など、その群を抜く音楽センスが堪能できるミニアルバム!

 歌ネットでは、そんな話題の作品を、リリース前にいち早くお届けします!

  
――「hachimitsu e.p.」は、1stアルバム「*(NOTES)」(2011年7月)以来のリリースになりますが、今回はミニアルバムでのリリースになりましたね。
NIKIIE:1stアルバムを引っ提げての全国ツアーを廻った後、次のリリースにミニアルバムを提案されたんです。ミニアルバムだったら、シングルよりもボリュームがあって、自分が表現したい世界観が表現できると思ったので、ミニアルバムでリリースすることになりました。
――「hachimitsu e.p.」というタイトルに込めた思いは?
NIKIIE:今回は最初にテーマは立てずに、自分が今感じていることや歌いたいことを歌っている曲を選曲していきました。それを並べて聴いた時に“繋がり”をテーマにした曲が多いことに気付いて、その上で歌っているシチュエーションや対象はバラバラだったので、“色んな花が一つになってできる花束みたい”って思ったんです。
――なるほど。
NIKIIE:でも、もっと深いところでの繋がりを表現したかったので、その花の蜜が密に集まっている“ハチミツ”のイメージが浮かんで、このタイトルになりました。
――本作で、制作にあたって特に意識したことは?
NIKIIE:サウンド面では、聴いた人がスゥーと入り込めるような音づくりを心がけました。それは音の隙間や言葉の余韻などで、引き算をしていくような感覚でした。レコーディングも本当に楽しみながら出来たし、自分の意見をポンポン言えるようになったので、1stアルバムの時と比べてすごく変わったと思います。
――アルバムのリード曲「カナリア」は、どういうイメージで作られたんですか?
NIKIIE:「カナリア」は、音楽と向き合った時に書いた曲です。大事だからこそ大事にしようとし過ぎて、空回りしたり、理想とのギャップや焦りを感じたり…。“こんなに苦しいなら、いっその事音楽を嫌いになれたら”とまで思ったんですけど、でも、そう思うのも“やっぱり音楽が好きだからなんだ”って気付いたんです。サビで“I wanna love you”っていう言葉を何回も繰り返しているのは、自分自身にそのことを言い聞かせているんです。
――聴けば聴くほど病みつきになる曲ですよね。
NIKIIE:もともとはネガティブなメッセージなんですけど、それをキャッチーなメロディーとポップなアレンジに乗せたことによって、ポジティブに消化できていると思います。
――“Why, why, why…”や“I wanna love you”などの歌詞は、メロディーと一緒に生まれたんですか?
NIKIIE:はい。曲を書く時はだいたいメロディーと歌詞が一緒になって出来るので、このフレーズも一緒に生まれました。
――歌い方もいい意味で力が入ってない感じがいいですね。
NIKIIE:歌以外のパートは賑やかに演奏しているんですけど、“歌はちょっとフラットでいたい”と思ったんです。最初は立ちながら元気よく歌ってみたんですけど“何か違う”と思って、座って歌ってみたけど、“これも違う”と。椅子の上で立ち膝になって歌ってみたら、その感じが一番良かったので、立ち膝で録音しました(笑)。
――これまでのNIKIIEさんのイメージとは違う楽曲の「カナリア」をリードにした理由は?
NIKIIE:やっぱり去年一年が大きいですね。“一人じゃ生きられない”って感じた一年だったし、“自分から歩み寄りたい”と思えるようになったので。“I wanna love you”っていう歌詞は、もともとは音楽に対しての言葉だったんですけど、今では聴いてる人へのメッセージになっているので、今の私の思いに一番近い楽曲なんです。
――「Say you love me」は、溜まってる思いを相手にぶつけた曲ですね。この女性像はNIKIIEさんご自身ですか?
NIKIIE:どうですかね。でも出てくるってことは、多分そういうことなんでしょうね(笑)。
――草食男子も増えているので、共感する女性も多いと思います。
NIKIIE:そうですね。やっぱり言わないと伝わらないことってあるんですよ。思ってることを言葉にしたら、こじれていたものがシンプルになることってたくさんあると思うし、それは大人になればなるほど感じることですね。自分も伝えることが下手で、それを実感しているからこそ、より相手に求めてしまうんですよね。
――最近、見た目は草食だけど、中身は肉食のロールキャベツ男子が流行ってるらしいです。NIKIIEさんはその意見に賛成ですか?
NIKIIE:私は、ロールキャベツの“キャベツ”は無くていいかな(笑)。肉団子でいいです(笑)。
――「涙星」は、ドラマ「科捜研の女」の主題歌ですが、書きおろし楽曲ですか?
NIKIIE:いえ。書きおろしではなくて、ずっと大事に温めていた曲で、アルバムには別な曲を入れる予定でした。その曲をレコーディングして聴いた時に少し違和感を感じて、そんな時に「涙星」がドラマのタイアップに決まって、「涙星」を改めて聴いたらすごくフィットしたんです。“離れていても繋がりたい”っていうのは、アルバムの象徴的なテーマでもありましたから。
――歌詞の男女の設定は?
NIKIIE:それはあまり具体的にしてないんです。聴いてる人の状況は、自分から別れを切り出しているかもしれないし、逆に別れを切り出されているかもしれない。どんな状況にもあてはまる内容にはなっているんです。
――「涙星」という言葉が浮かんだ瞬間はいつだったんですか?
NIKIIE:タイトルはいつも最後につけるんですけど、歌詞を書き終えた時に、“今まで自分が支えてもらっていたのを、逆に支えてあげられたら”っていう思いがありました。涙が上にあがっているのは、“涙が無意味なものであってほしくない”って思いからで、それで「涙星」にしたんです。
――ドラマは観られましたか?
NIKIIE:はい。主人公がとても筋が通っていて、凛とした理想の女性像だったので、そのドラマに使われたのはすごく嬉しかったですね。「涙星」は“会いたい”っていうことを言いたいんじゃなくて、その先のことを歌っているので、余計に嬉しかったです。
――4曲目の「ito.」ですが、これは「糸」という意味なんですか?
NIKIIE:「糸」と「意図」の二つの意味が込められています。
――カタカナの「イト」っていうイメージではなく?
NIKIIE:「hachimitsu e.p.」もそうなんですけど、ひらがなやカタカナ、漢字だと、それぞれに生きてきた環境で使ってきたイメージってあると思うんです。なるべく先入観なしに聴いてもらいたかったので、アルファベットにしました。
――どこか懐かしさを感じさせるアレンジに仕上がっていますね。
NIKIIE:アルバムの中で“曲と曲とを繋ぐ曲が欲しい”と思った時、振り返ってみると“純粋に人や自然と繋がりたい、仲良くなりたいって思っていた時期は、小学生の時だったな”って思って。だからドレミファソラシドの音階や大太鼓、足踏み鍵盤を使ってみたんです。足踏み鍵盤は調律が出来ない楽器で、周りと若干音がずれているんですけど、それが逆にいい雰囲気を作り出しているんだと思います。
――「3sec.」では、歌詞で英語と日本語を使われていますが、英語と日本語のこだわりはあるんですか?
NIKIIE:英語は一つの音でいくつも意味を伝えられる美しさがあると思います。日本語は音によって表情を変えることが出来て、余韻を感じさせる言語だと思います。だからどっちがいいとかじゃなく、自分なりの解釈で伝えられたらいいと思っています。
――「3sec.」は3秒という意味ですよね。
NIKIIE:はい。3秒っていう間合いは、すごく不思議だと思うんです。たとえば電話ですぐ切られると悲しくなるし、逆に切るまでが長すぎてもお互いが別なことを考えちゃって正しい答えが出せなかったり、絶妙な間だと思うんです。だから私自身、人との間はすごく意識しています。
――「good night my sweet home」は、優しい曲に仕上がっていますね。
NIKIIE:この曲は、自分のために書いた曲なんです。去年震災があって、私の実家(茨城県)が住めなくなってしまって、解体することになったんです。“家族が無事だったのが何より”って自分に言い聞かせていたんですけど、本当はすごく悲しくて苦しくて、それを受け止めたら自分が壊れてしまうと思って、見ないようにしながら過ごしていたんです。でもある時、その蓋を取っ払ってちゃんと形にしてみようと思って、書いたのがこの曲です。
――そんなエピソードが背景にあったんですね。
NIKIIE:でも、出てきたものは思ったより温かく優しいもので、この曲を書けたことで前に進めたような気がしたので、アルバムの最後に入れました。
――ピアノ一本のアレンジにしようと思った理由は?
NIKIIE:私が弾いて育ったアップライトピアノはまだ運び出してなかったので、実家で録音したいと思って、色んな方に協力してもらって、実家でピアノ一本でレコーディングすることができたんです。私にはそういう個人的な思いがある曲だけど、聴いてくれる人には先入観を持たないで、自分の景色と重ねてもらいたいですね。
――このアルバムは、どんな方に聴いてもらいたいですか?
NIKIIE:やっぱり年代性別問わず聴いてほしいですね。色んな視点から歌った曲が入っているので、きっとハマる言葉だったり、共感できるポイントが必ずあると思うので。
――普段、どのように曲作りをされているんですか?
NIKIIE:お家に帰る途中に今日あったことを思い返すんです。“こう言えたら良かったな”“ああすれば良かったな”って。そうすると自分の中でモヤモヤが大きくなって、それを家に帰ってピアノにぶつけると、メロディーと歌詞が浮かんできて、出来ることが多いです。
――詞を書く上で大切にしていることは何ですか?
NIKIIE:歌詞は詩と違って、メロディーがあって存在するものなので、メロディーに乗せた時に言いたい言葉として伝わるかどうか、そこは気にしながら歌詞を書いています。
――その上で、メロディーもすごく大切にされていますよね。
NIKIIE:そうですね。歌詞が伝わるか伝わらないかは、メロディーによって変わると思うので。でも、どちらかというと歌詞の方を中心に考えているので、他の人の曲を聴いても、“ここ、仮名にすれば良かったのに”とか“言い切れば良かったのに”とか思ったりします。まあ他人のを言うのは簡単ですけどね(笑)。
――歌詞の面で影響を受けたアーティストは?
NIKIIE:阿久悠さんと秋元康さんです。阿久悠さんは、ワンフレーズでそれまでの過程を表現してしまう。たとえば“上野発の夜行列車おりた時から”っていう歌詞も、そのワンフレーズで状況を細かく表現してしまうのは、すごいですよね。秋元さんは“アイドルにこんなことを歌わせるのか”っていうか、あの子たちだからこそ伝えられるメッセージを時代に合わせて伝えている。革命を起している方だと思います。
――阿久悠さんとは世代は違いますが、昔の曲なども聴かれるんですか?
NIKIIE:聴きますね。気になった曲があると、歌ネットで歌詞を検索したりします。作詞者名で検索出来るじゃないですか。それで検索して、詩集を読むような感覚で歌詞を見たりします。
――歌詞を書くことは、“NIKIIE”さんにとってどのようなものですか?
NIKIIE:やっぱり自分が経験したことがないシチュエーションの歌を書いていたとしても、やっぱり自分のフィルターを通しているので、自分の言いたい事や感じた事が、必ず反映されている。歌詞を書くことは、自分と向き合う作業です。
――好きなもので“観察”“写真”を挙げられていますが、音楽とリンクする点はありますか?
NIKIIE:たとえば写真で言えば一瞬を切り取る作業で、それは歌に似てると思います。切り取っているのに何かが動いてるものを捉えるのは、観察にも繋がってるし、リンクする点はありますね。
――“NIKIIE”さんはどのような音楽を目指しているんですか?
NIKIIE:人がどんなに“いい”って言ってくれても自分が納得してないと幸せではないので、自分が納得できることが一番大事です。
――それでは、最後に「歌ネット」を見ている人にメッセージをください。
NIKIIE:今回のアルバムは、大切な人や大切なものと向き合って私なりの答えを詰め込んだアルバムなので、ぜひ聴いてほしいと思います。


NIKIIE (ニキー)

2010年12月1日、シングル「春夏秋冬」でデビュー。同曲は12月度FMパワープレイを42局獲得し、歴代女性アーティストとしての史上最多獲得記録を更新。群を抜いた音楽センスが幅広い世代から支持を集めているシンガーソングライター。

Official Site

mini album「hachimitsu e.p.」
2012年4月11日発売
COCP-37254 \1,890(税込)

<収録曲>
1. カナリア
2. Say you love me
3. 涙星
4. ito.
5. 3sec.
6. good night my sweet home

NIKIIE 歌詞一覧

NIPPON COLUMBIA CO.,LTD

<ツアー情報>
NIKIIE LIVE TOUR 2012“hachimitsu”
6月17日(日) 福岡ROOMS
6月23日(土) 大阪umeda AKASO
6月24日(日) 名古屋BOTTOM LINE
6月29日(金) 渋谷duo MUSIC EXCHANGE


NIKIIEの好きなフレーズ


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