果山:曲のテーマを決める上で、私の今までの恋愛の話をしたり、恋愛観を伝えて、歌詞を書いてもらいました。LGMonkeesさんは、他愛の無い話から私らしさを引き出してくれて、“さすが!”と思いましたね。 |
――タイトルもとても目を引きますね。
|
果山:タイトルは曲が出来上がった時にいくつか見せてもらったんですが、第一印象のインパクトが他の候補より強くて、“すごく可愛らしい”って思ったし、この曲自体、恋愛をして不安で揺れ動く淡い気持ちを歌っている曲なので、逆にタイトルの強いインパクトがとっても気に入ってます!単純に、“ズルしないで”って女の子がだだこねながら言ったら、“カワイイな”とか、そんな感じしません??ストレートですごく分かり易くていいですよね。 |
――歌詞の男女の設定は?
|
果山:付き合いたての恋人同士のストーリーで、彼のことが好きで、信じて付き合っているんですけど、彼が元カノと一緒に左手を繋いでいる昔の写真をたまたま見つけちゃって、嫉妬して、私は彼の右手しか繋がない、と、強がっている女の子に自分がかぶっちゃうんです。 |
――タイトルの“ズル”には、どんな思いが込められているんですか?
|
果山:男の人って元カノの写真を取っておいたり、画像を保存していたり、連絡先を消せないでいたりするじゃないですか?そういうところが、ズルしてるように見えるんですよ。女の子は大概、ちゃんと新しい恋愛に向けて前見て進んでいますからね。 |
――果山さんは、恋人の過去は気にならない方ですか?
|
果山:私の場合は、元カノと行った場所が気になりますね。やっぱり同じ場所には行きたくないので、自分からどんどん訊いちゃうんですけど、その度、落ち込んだりします(笑)。結構面倒くさいタイプです(笑)。 |
――恋愛でも積極的なんですね(笑)。
|
果山:ノストラダムスの大予言が流行った時があったじゃないですか?その時、6年ぐらい片思いをしていた男の子がいて、“このタイミングで告白しないと世界が終っちゃう”と思って、その子の自宅に電話したんです。(笑) その時の経験が大きくて、たとえ脈がなかったとしても、自分スタイルで行くようになりましたね。 |
――この曲はどういう人に聴いてもらいたいですか?
|
果山:付き合い立てのカップルに、女の子にはもちろん、男の子にも聴いてもらいたいですね。女の子からも男の子からも“わかるー”って共感してもらえたら嬉しいです。あと私としては初めてのシングルなので、実際に手に取って、歌詞やジャケット写真を見ながら、聴いてもらえたら嬉しいです。 |
――ちなみに、CDジャケットで果山さんの隣にいる方は?
|
果山:LGMonkeesさん!ではないんですけど(笑)、本物のお猿さんと撮影させていただきました。お猿さんとは「目を合わせないようにしながら仲良くなる」というところが大変で、途中で怒ったり、グレちゃったりして8時間ぐらいかかりました。でもその甲斐があって、いい距離感で撮れていると思います。 |
|
――「Girls be smiley」は、果山さんの代名詞となる楽曲ですね。
|
果山:この曲は、“女の子が聴いて元気になれるガールズアンセムを歌おう”と思って生まれた曲なんですけど、自分にはアンバランスな高いブランドものを着たり、周りの目を気にしすぎて背伸びをしてたけど、でも本当の自分が隠れちゃっている気がして、本当に自分がしたいことが分からなくなった時があったんです。そんな時に、“街の女の子たちもそうだったりするのかな”って思って。だから素直に、単純に、“笑ってる自分で勝負しよう”っていう自分に素直に向き合った時に出てきた等身大な歌になっています。 |
――ライブでも映える曲だと思います。
|
果山:そうですね。ライブでは既に歌ったんですけど、すごい盛り上がりますね。自分も歌っててどんどん前のめりになっちゃうので、一つになれる曲ですね。 |
――3曲目の「雨のち晴れ」は、ワクワク感が伝わってくる曲ですね。
|
果山:そうですね。“今は片思いだけど、そのモヤモヤしている思いが、きっとうまくいって晴れるだろう”っていうポジティブな歌です。 |
――歌詞は、実体験ですか?
|
果山:私は、歌詞は実体験でしか書けないので、思い出しながら書きました。相合傘をしてて、肩も触れ合う距離にいるのに、本当に好きになると大事な言葉がなかなか言えなくて、冗談言ってふざけてみたり、おどけてみたり…。でも結局は“エイ!”って勇気を振り絞るんですけどね(笑)。 |
――そういう経験はメモしたりするんですか?
|
果山:メモ帳があるので、メモは常にしています。私はよく車に乗るんですけど、車にも一冊置いてあるんですよ。それを見返したりもしますけど、基本的に経験って覚えているものなので、思い出しながら書くことが多いですね。 |
――自分の経験を歌詞にするのは、恥ずかしさもあると思いますが。
|
果山:今、恋愛で苦しい人って私以外にもたくさんいると思うので、自分自身に正直に書くことで、同じような思いをしている人を励ますことが出来れば嬉しいですね。 |
|
――歌詞を書く上で、大切にしていることは何ですか?
|
果山:自分らしさを消さないようにしています。ちょっとドジっぽかったり、おっちょこちょいなところも飾らずに書こうって。だから、歌詞を見てもらうと私がどういう人間なのか分かると思います(笑)。 |
――歌詞を書く決まった場所や時間帯、使うアイテムはありますか? |
果山:時間帯は昼が多いですね。ファミレスに行って、ドリンクバー一杯でずっと書いてます(笑)。あとは、SNSを使っているので、悩み相談を見たりして、"みんなこんなことで悩んでるんだ。分かる!"って共感しながら、書いたりもしますね。 |
――他に言葉の情報源ってありますか?
|
果山:映画を観たり、本を読んだりしてインプットしています。自分の中から知らない言葉は出てこないので、色々勉強したりして、よく参考にしています。 |
――歌詞を書くということは、果山さんにとってどのようなものですか?
|
果山:歌詞は"自分を表現できる場所"だと思っています。私は自分を表現することが好きだし、前に出ることも好きなので、歌詞を書くことは自分をよく知ってもらうためにすごく大事な場所だと思っています。 |
――“果山さんのポリシーは何ですか?
|
果山:ポジティブでいること。あとは“諦めない”っていう気持ちを大事にしています。自分自身デビューするまですごく時間がかかったんですけど、どんな時も"負けない、諦めない"て思っていたので、それはこれからも変わらないですね。 |
――今後コラボしてみたいアーティストは?
|
果山:注目しているということで言えば、海外ですけど、P!nkさんです。コラボはできないと思うんですけど、P!nkさんみたいな力強いアーティストさんに自分もなりたいと思いますね。ケイティ・ペリーさんも自分の世界観をガンガン押し出していくようなアーティストさんなので、好きですね。 |
――ホームヘルパー2級をお持ちで介護の仕事もしていたそうですが、音楽をやる上でプラスになっていることってありますか?
|
果山:時間の大切さを教わって、自分の存在意義をすごく意識して考えるきっかけになりました。 |
――それでは、最後に「歌ネット」を見ている人にメッセージをください。
|
果山:私自身は飾らずに自分を表現しています。私のことを知っていただいて、ぜひ一度ライブに来てみなさんの生の声を聞かせてください! |